シミーというものについて
- zaharaoriental
- 2024年9月15日
- 読了時間: 6分
更新日:1月23日
いわゆる『シミー』と呼んでいるものですが、実は●●シミーの定義は教えている人や地域によってマチマチです。…と言われています。
だからネット上でいろいろ見ると「どれが正解?!」って頭が混乱してしまうと思いますが…
(私も不安になってきたw)
「ベリーダンスにおける●●シミーとはこれ」と世界共通で決められているものではない、とゆるっと理解しておくくらいでいいのではと思います。
そもそも起源から諸説あるダンスだしね!
下半身のシミーといえば…
①ニールシミー
②ヒップシミー
③バイブレーション
④骨盤シミー
の4つくらいがよく挙げられます。
あとは応用で
⑤スリークォーターシミー
⑥チュチュ
とか。
⑦ハッガーラ
はシミーの仲間に入るのかな?
シミー=揺らす、という意味ではハッガーラも入れていいのかも。
私の理解はこうです
①ニールシミー(エジプシャンシミー)
お腹周りに振動を集めて繊細に揺らすシミーです。
腰の位置は高め。内側重心のまま膝(正しくは腿裏)を前後に軽く曲げ伸ばしすることで行います。
腰はニュートラルな腰幅の範囲内で縦に動き、おへそは横揺れになる感じ。リラックスして行うので、やってて疲れる感じではありません。
踵はつけたままで行います。ニールシミーは「つま先重心で行う」と説明している先生も多いのですが、私自身は(前腿が疲れてしまうので)「足裏全体で真下にしっかり踏む」ようにとレッスンでは説明しています。
基礎テクニックでは『もも裏を前後に動かすことによる左右骨盤の上方向へのアップ』で、レッスンでよくやっているやつです。
エジプシャンスタイルの腰の基礎テクニックとレイヤーしやすく、爪先立ちでやると⑦チュチュ(シュシュ)シミーと呼ばれたりします。
②ヒップシミー
お尻を左右にゆするような横方向のシミー。
膝を深く曲げて行うので腰の位置は低めです。踵の真上に骨盤が来るように膝を曲げ、内側重心をキープ。腹筋でしっかり骨盤インしがら、上半身が後ろに倒れていかないよう重心はやや「前のめり」…足裏全体はついたままですが、つま先側で踏んで支えている感覚でやっています。
軸は保ちつつもお尻が自由に左右に揺さぶられる感じになり、(あまりお腹の肉がない場合には)お腹よりもお尻のお肉がしっかり揺れます。
基礎テクニックでいえば『ヒップアタック』の動かし方に近く、これを左右の体重移動をせずに中心軸上でやるようなイメージです。
ターキッシュスタイルなど派手な動きに合う、爪先立ちで動きながら行うとお尻がふりふり動いて可愛いシミー。
③バイブレーション
膝の曲げ伸ばしではなく、足の筋肉の収縮で行うシミー。エジプシャンスタイルで使われる一方お腹まわりに揺れるものが少ないと、いきなり動かなくなったように見えるやつ…(だから私は使いません)。
手のひらをぎゅーっと握っていたらそのうち腕がプルプル(ワナワナ?)してくる、あの感じを使ったシミーです。
④骨盤シミー
私はこれをシミーとは認識していなくて、『骨盤タックインでふわふわするやつ』、トライバル系のダンサーがよく使うレイヤームーブメント、という理解でした…
これはマッスルな感じというか、内腿を引き寄せて、お尻の下の方のお肉を中心に集めるイメージで腸腰筋を使ってみぞおちの奥の方に左右の骨盤を交互に入れ込んでいくような動かし方をします。
基本姿勢で腸腰筋が使えないうちは動かせない、トレーニングが必要なやつ。
「ニールシミー」で使う基礎テクニック『骨盤上下』よりもさらに内側(みぞおち方向)に骨盤をタックインしていく感じになります。膝で動かしているわけじゃないけれど、膝はゆるめておくので結果的に前後します。
ほかのシミーに比べたらゆっくりめに動かす印象。ヒップシミーからニールシミーにチェンジする過程で軸とお尻をしっかり集めたらこうなるかも。
こちらも重心をチェンジしたり移動しながら動かすことができます。
⑤スリークォーターシミー
片足につき3つのアクセントをいれて踏み替えていきます。
骨盤のアップ(体重移動が入るのでアタックっぽくなる)、ダウン、アップ…を繰り返します。
やり方は④のタックイン的な動かし方。
移動のためのステップシミーで、爪先立ちでもできます。
⑥ハッガーラ
エジプシャンスタイルのスリークォーターシミーみたいな認識。混同しやすいけど、こちらは「骨盤のツイスト」+「インアウト」と「シミー」の組み合わせです。
ベタ足でしっかり地面を踏みながら、踏み込んだ前足側に体重を乗せて②のヒップシミー的な動かし方をしていきます。移動のためのステップです。
⑦チューチューシミー
つま先立ちで行うシミー。①ニールシミー的な動かし方でやる人や、②ヒップシミー的な動かし方でやる人がいます。
脚1:腰1で動くのが①や②ですが、踏んだ足1:腰3で動かす⑤スリークウォーターシミーをつま先立ちでやるのもチューチューシミーといったりする人も。
私はレッスンではつま先立ちのスリークウォーターシミーは「つま先立ちのスリークウォーターシミー」と呼んでいます。
という感じに、あくまで私の認識として書いてみたけれど、
①ニールシミーや④骨盤シミーで踵を上げ下げするやつをエジプシャンシミーと言っている先生もいたり、④骨盤シミーを②ヒップシミーと言っている先生もいたりなので…
まぁ(誰に習ったか?によるところだったりで)ぶっちゃけよくわからない、正解はないというのが本当のところです。
とりあえず「腰回りを揺らす動き=シミー」くらいに思っておいていただければ。
ただなんとなく思うのは、最近細身のすらっとしたダンサーさんが増えたことや、コンペで「派手に魅せるためのベリーダンス」が流行っていることが関係しているのかも…??
だって、私の知っている①ニールシミー(エジプシャンシミー)では、お腹に揺れる肉がないとシミーしてる感があまり出ないもんなぁ。
(筋肉質な私はエジプシャンシミーしてもお腹が揺れないことが長年の悩みでした)
②ヒップシミーも、映えるためにはお尻がある程度欲しいところ。
でも①ニールシミーで踵を上下させればよりダイナミックに揺らせるし(エジプシャンスタイルなのにダイナミックでいいのか?という疑問はさておき)、④骨盤シミーなら細身の人でも腰が『揺れてる感』出せるんだよね!
そういった時代の流れも組んで、骨盤シミーもやっていこうかなと思いました。
タックインのための筋トレしていきましょう♪
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