それぞれの現在地と方向性
- 4月20日
- 読了時間: 7分
更新日:4月24日
Oriental Dance Therapyの小金井スタジオもまもなく5年目に突入。
当初から通ってくださっている人も、まだ始められたばかりの人もいますが、私のほうから総じて言えるのは「ダンスには人を変える力がある」ということです。
もうすこし広くいえば、「何か夢中になれることができると、人はより自分らしい魅力を輝かせ始める」かな?
レッスンに通ってくださっている過程で「もっと良くなれる」という未来の可能性をリアルに感じられると、「もっと良くなりたい」というポジティブな気持ちが生まれるんですよね。
それはもちろん人それぞれの現在地によっても意味合いが変わってくるんだけど。
現在地について
あなたの踊る理由は何ですか?
習い事にかぎらず、「もっと良くなりたい」が「自分に足りない部分を埋めて理想の自分になりたい」という気持ちからだと苦しい。
ダンスのような「(一般的には)他者評価に依存する自己表現」はとくに、完璧主義だったり比較グセや承認欲求が強い人にとっては、メンタルへの影響が大きくなります。
ダンス技術が低くても高くても、まぁ上をみたらきりがないので。
(これまで周りのダンス仲間を見ていても、自分に当てはめてみても、健全な上達したい気持ちを「余計な自意識過剰」が上回ってしまったとき、踊ることがしんどくなってきます)
Oriental Dance Therapyとして提供したいのは、「足りないものを必死に埋めるためのダンス」ではなくて、「忘れていた本来の自分を取り戻す」ような…内なる自分を発掘していくような地道な作業のお手伝いです。
たとえば『表現する喜び』と『それを受け取ってもらえる喜び』。
この関係性から生まれるものがダンスセラピー的な効果(つまりコミュニケーションの喜び)なのですが、実際のところ、自己表現したからといってそれが相手にどう受け取ってもらえるかはわからないものです。
だからまずは、『表現すること=自己満足にとどめる』ところがスタート地点です。
「受け取ってもらえたらOK、受け取ってもらえなければ私はダメだ」は実はすごく傲慢な考え方で、そのまま進めば進むほど表現の本質というかダンス本来の目的とはずれてきちゃうのだと思います。
もっとシンプルに、子供のような素直さを思い出して「表現することが楽しい、完璧なものじゃなくても表現できる場があって嬉しい」でよかった。
たとえば『動ける身体になりたい』という理由があるとします。
そのベースに「動けない私はダメだ」があると「上手に踊れるようにならなければいけない(それで私はやっと人並みになれる)」という呪いを自分にかけてしまいます。
他人と比較して自分の欠けている部分を『踊れる私』で埋めようとしてしまうと、それがブーメランとなって『他人と比較して踊れない私』にスポットライトが強く当たってしまう。
そうなるともう「ダンスが楽しい」どころではないよね。ダメ出し祭りになっちゃう。
本当は「以前よりも動けるようになったこと、過去の自分よりも上達したこと」だけにフォーカスしていれば、踊れることはただ喜びであるはずなのにね!
私自身のダンスを踊る目的は『自己表現』です。
安心して自己表現できる場所をつくりたいし、生徒さんたちにもそういう場所を提供したい。
そのためには『誰でもウェルカム』ではないし、ただの『仲良しサークル』でもダメで、お互いに敬意を払える自立した人同士が「ポジティブな目的のために集う場所」として整えておきたいのです。
その過程で必要なことはやる。
だから繰り返しお伝えしているし厳しいと思われる方もいるでしょうが、以下のような方は勇気を持ってお断りする方向でやっています。
★スタジオ側で決めたルール(無断キャンセルとか音信不通とか)に対して敬意を払ってくれない人
(信頼関係が築けず、私にもほかの生徒さんたちにも失礼です)
★自己中心的な人、ネガティブなエネルギーを捨てていく人
(スタジオはある意味聖域で、感情のゴミ捨て場じゃないです)
もうね、大人だから。
私はもう仕事もプライベートの交友関係もすべてこの基準です。
いつどうなるかわからない時代に、好きな人や猫たちと心地よい時間を過ごすことと、心と身体を整えてダンスをお伝えする以外のことにできるだけ余計なエネルギー使いたくないんですw
そしてその余白に、良いものを詰め直したい。
というわけで、それぞれの現在地をありのまま見てほしいし、私自身もこうやって自分の頭の中を吐き出すことで現在地をいつも確認しています。
ダンスにはエンパワメント(本来の力を取り戻すための励まし)の力はあるけれど、全面的な解決策や救いにはならないよ。
自分を楽しむものであり、すがるものではないです。
方向性について
あなたのスタンスは?
当スタジオでは、それぞれポジティブな目的を持った人がそれぞれのスタンスでベリーダンスと関われるようにしたいと思っています。
そのための分類としてざっくり「クローズド」と「オープン」を主軸としてレッスンやイベントを組み立てています。
▼レッスンについて
「クローズドクラス(定期クラス/期間限定クラス)」はある程度ベリーダンスにコミットしたい人(しっかり学びたい、上達したい、夢中になれる趣味がほしいなど)向けの内容です。
一方で「オープンクラス(ドロップイン・チケットクラス)」は、もうすこし気軽にやりたい人向けの内容になっています。
最初は気軽なオープンクラスから参加していただき、「もっといろいろやってみたい!」という気持ちが出てきたら期間限定クラスや定期クラスへの移行も歓迎です。
★『定期クラス(毎週)』>『期間限定クラス(月2回)』>『チケットクラス』
▼イベントについて
レッスンのみ
「身体を動かすことが好き」というだけであればレッスンのみでもちろんOK!身体に集中している時間はストレス解消になりますし、日常的に姿勢への意識も高まります。
ただし、レッスンでインプットするのみではやはり上達スピードはゆっくりです。
ハフラ
上達には「習ったことをアウトプットする」というフェーズが欠かせません。
アウトプットするために集中して練習する過程こそが1番身になるからです。
「ダンスとしてうまくなりたい」「自己表現できるようになりたい」「安全な環境でゆるく挑戦してみたい」人には、クローズドなハフラ(内輪の発表会)をご用意しています。
ちょっとした衣装を着てダンス用のメイクもするので、ハフラへの参加を重ねるごとに自分への美意識が高まります。
スタジオショー
スタジオの生徒さんの中でもハフラへの参加を繰り返し、テクニック上達&人前でパフォーマンスすることに慣れてきた生徒さんに対して「スタジオを代表する生徒さん」としてスタジオショーへお声がけをすることがあります。
こちらはショーチャージのあるオープンイベントなので、ハフラに参加(=お金を払ってお客さんとして踊らせてもらう場)ではなく、出演者(=ホスト側としてお客さんを楽しませるために踊る)という意識チェンジが必要です。
出演料はいただきませんが、外部のお客さんを入れる以上、完成度を上げるためのレッスンやリハは参加必須。
主役は生徒さんたち自身であり、自分たちを見てくれるお客さんがいなければショーは成り立たないので、積極的な集客意識も大切です。
外部のイベント
素敵に踊れることはもちろんのこと、即興力&(名前だけで集客できるような超有名ダンサーでもない限りは)出演者自身の積極的な宣伝と集客が必須になります。
お客さんがいない中で笑顔で踊るのはめちゃくちゃメンタル削られますし、現実問題として集客力がなければ次の出演機会がなくなったりと、(主に主催者の)肩身が狭くなります。
知らないお客さんのリアクションなんて、『薄笑いで困ってる』か『冷ややか』なのが普通だしね…
出演者はダンスの練習ももちろんですが、「この人を観たい!応援したい!」と思ってもらえるような日頃の関係性の積み重ねが大切になってきます。
一方で踊る環境がシビアになるほど、当然ですがダンスへの意識と上達スピードは上がります。
たとえ未熟でもひとりのパフォーマーとして人前に立ち、それを笑顔で観てくれるお客さんたちがいるというシチュエーションは、ハフラとはまた違う幸福感&高揚感を味わうことができるはず。
何かに真剣に取り組んで、今の自分なりにやり切った!という達成感も自信につながります。
同じように集客リスクを負う分、生徒さんであっても公平にギャランティを分配します。
生徒さんごとにいろんなスタンスがあってよくて、スタジオ側ではそのミスマッチが起こらないように…と考えた結果、とりあえずいろんな選択肢をご用意してみています。
やってみて需要がないもの、ポジティブな結果に繋がらないものはどんどんやめていくし、そのかわり別のやりかたで作ってみるし…っていう実験みたいな感じでやっていますので、よろしくお願いいたします。

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