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先日のハロウィンレッスンの補足

更新日:2024年10月29日

先日のハロウィンレッスンでは、生徒さんたちに「あなたは何を怖いと感じますか?他人のどんなところに対して?自分の何に対して?」という質問をしました。


自分が最も反応してしまう「恐れ」のジャンルをあらためて考えてみることは、無意識から意識へとそれをのぼらせる作業です。


実は、「恐れ」や「不安」といったネガティブな感情は、無意識の中に閉じ込めて「見ないことにして」いるときにこそそのパワーを最大限に発揮します。

一方でそれは、本人の意思によって意識上に持ってくるとその実態があきらかになり、正体がバレると急におとなしく扱える程度のものにまで小さくなったりするものです。


ポジティブが良い、ネガティブが悪い、と言う話ではありません。

ポジティブからネガティブへと頻繁に大きくアップダウンを繰り返すのは、いわゆる『躁鬱』と呼ばれるメンタル不調の症状。

自分や周りに悪影響を及ぼすので治療対象になります…


だからできるだけニュートラルでいるために、自分のネガティブな感情の根源と勇気を出して向き合う時間も絶対に必要だと私は考えています。


----余談------

ちなみに勘違いしている人も多いのですが、メンタル系の治療やカウンセリングでは、「ポジティブ人間になること」がゴールではありません。

アップダウンの小さい、ささやかで平穏なことを幸せと感じられるニュートラルで自立(自律)した心を保ち続けることを目指します。


そして躁鬱的に感情に振り回されるのではなく、冷静にありのままの自分と向き合った上で得られるささやかな自己充足感のようなものを幸福と感じられる『ポジティブなものへの感度の高さ』を育てることがポイントです。

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ちなみに私が個人的に怖いと感じるのは「表情と本心があまりにもかけ離れているのをみたとき」です。


誰しも『本音と建前』、『ポジティブな側面とネガティブな側面』はあるのが当たり前だけど、それがひとかけらの迷いもなく使い分けられているのをみたとき、

心(内側)と身体(外側)がまったくリンクしていないような、人間なのに人間らしからぬ部分にとてつもない怖さを感じます。



私自身、感受性や洞察力が高く昔から相手の本音の部分が見えてしまうときがあり、

それはきっと、その人の言動や佇まいの中からわずかに漏れる『自分の中の矛盾に対する善意と罪悪感が入り混じったような部分』から察知しているのだと思うんだけど…


ある意味では『ダダ漏れ』で、なのに『何事もなさげ』なのが怖い。

水を全開で出しっぱなししながら「エコじゃない人は悪です!」と本気で熱弁している人を見るときの純粋な狂気?盲目的なところ?にゾクッとした怖さを感じます。


映画では圧倒的に「サイコ」系が苦手です。


みなさんはどうですか?

他人のどんなところを怖いと思いますか?

(どう感じるのが良い悪いじゃないよ!自分の感じる正解を探してください)



また、その自分の「恐れ」のジャンルがあらためてわかると、自分が受け入れていない事実や、(自分と大切なものを守るための)戦う理由・モチベーションが見えてきます。


あなたが「恐れ」を感じる類のものを(なんだかんだと言い訳しながら)周りに置かないこと。

きちんと感知して、嫌なものを嫌と認め、そっと距離を置くか、物理的に難しかったとしても心理的な距離を取りましょう。


知らず知らずのうちに「なんとなく嫌だ、怖い」と感じるものを無防備なまま近くに置き続けると、ストレスとなり、心や身体にも大きな影響を及ぼすかもしれないし…!

(これは守るための戦い)


損得や善悪で考えてしまうとなかなか行動に移せないことも、「恐れ」を意識に上げて考えてみるとすぐに行動できたりします。

理由は「私はそれを怖い、嫌だと感じるから」それだけでOKです。


↑ちょっと自意識を捨てきれなかったレッスン開始10分前にあわてて撮影した即興。

 
 
 

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