いつも良い姿勢でいるほうがいい?
- zaharaoriental
- 5月21日
- 読了時間: 3分
生徒さんに良く聞かれる質問のひとつに
「先生は踊っていないときもいつも良い姿勢なんですか?」
があります。
答えは「NO」です。
普段はだらだらぐにゃぐにゃしています。
なぜか?
ここが大事。
現代人は肩こり、腰痛に悩まされる人が多いのはみなさんご存じのとおりですが、その原因はというと「同じ姿勢で一部の筋肉をつかいすぎる」からですよね。
身体に負担がかかる悪い姿勢を取り続けると、首や肩が必要以上に使われすぎて硬くなり、血行不良になって痛みます。
一方で良い姿勢というのも「良い姿勢を保つための筋肉」を使っていますので、ずーっと良い姿勢を保ち続けていたら使いすぎた筋肉に痛みがでてきてしまうことも。
良い姿勢を勘違いして「腰を反り、胸を前に突き出して、必要以上に顎を引く」みたいな姿勢を取ってしまう人も多いのですが、これも腰痛や首懲りの原因になります。
だから、目指すところは「いつも良い姿勢でい続けられる身体」ではなくて、「いつでも良い姿勢を取れる(そして脱力もできる)身体」です!
私は「心と躰は繋がっている」という前提で人の身体をみているのですが、性格のクセって本当によく姿勢にあらわれるんですよね…
(過去の自分のボディバランスをみても本当にそう思います)
姿勢不良の人は大きくわけて「身体の後ろ側が弱っていて、良い姿勢になれない人(自信のない不安・防御タイプ)」と「全身頑張りすぎて力が抜けない人(頑張りすぎる負けず嫌いタイプ)」の人がいます。
まぁ実際には「悪い姿勢のまま、全身が硬直している人(不安があるまま防御態勢でかたまってしまう)」とか、「上半身は丸まっていて、下半身は力みすぎ(不安があるからこそ安定させようと頑張る)」、その逆で「上半身は反りすぎ、下半身は力が抜けている(自信あるように見られたいけれど、頭でっかちになったり根拠を持てない)」とか…その時々の状態もあるし、まぁいろんなパターンがありますが★
良い姿勢を取れることと同じくらい、身体の力を抜けることは大切です。
これは身体の柔軟性とは関係なく、リラックスすべきときにちゃんとリラックスできているか?みたいな気持ちの問題が大きくて。
(ストレスや不安が多くアドレナリンが出っぱなし!みたいな人だと、いつも身体が緊張してることになります)
ニュートラルバランスを保つためには、「良い姿勢(正しい筋肉を使っている状態)」と「リラックスした姿勢(脱力状態)」のあいだで常に揺れ続けていること。緊張と弛緩のバランスが大事。私はそう考えています。
(身体にも心にも言えることですよね!)
これが「いつもいい姿勢でいたら疲れちゃうから、家では猫のようにだらだらしていますよ~」とお答えしている真意です。
ご自身の身体はどうですか?
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